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「とんでもないことをしてくれたな……」
「ま、いいじゃねぇか。結果的に逃げ足はあがったんだし」
「良くない!チフユ!頬をすりよせるんじゃない!」
「えー、可愛いのに」
十分に距離をとったライ達はゆっくりと歩いていた。因みに見た目はライが三十才くらいでセリスが六才くらいである。
『エイジスロット』。ミナツが強奪してきたポンコツ。
セリスは抵抗を諦めた。尤も、それはいつものことだが。
「これからどうするんだ?すぐにヨークに向かうのか?」
セリスが予定を聞き出す。
「いや、まずはこの国のフリークマンファミリーと接触したい。だから向かうのは『賭博の町』だ」
世界で最も有名な賭博都市。フリークマンファミリーの人間と接触するのであればそこが適当。
「フロウはー?」
「先輩なら大丈夫だろ。死んでも死なないような人だし。シモン達もロッパに帰るだろうから」
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