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滅多にないフロウの威圧にミナツは少したじろぐ。大人しく白状する。
「…………バレた」
「何が?」
「ライが好きなことがライにバレた……」
ずーんという効果音が似合うような雰囲気のミナツ。対してフロウは。
「……え?」
困惑していた。
「それだけ?」
「それだけだ」
「フラれたとかそういうことはなく?」
「それだけだ」
フロウは我慢出来ずに大声で笑いだした。
「あーはっは!ミナツちゃん、君は…くふ…本当に、乙女だねぇ!」
「そ、そんなに笑うことないだろう」
「いや、ごめんごめん。あまりにもミナツちゃんが可愛かったからさ」
フロウは溢した涙を手で拭う。
「安心しなよ。ミナツちゃんが何か動かない限りサンダーバード後輩はいつも通りに接してくれるさ。あれはヘタレだから」
「ライが良くてもわたしが恥ずかしいだろう?」
「それは時が解決してくれるのを待つしか無いね。恥ずかしさなんて何れ風化するものだから」
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