飛翔の町

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* 一人で鍛練を終えたライとミナツは二人で朝飯を済ませ、昨日ニーナと出会った場所まで歩いていった。 特に会う約束も連絡先も聞いていなかった為に、会おうとするならそこに行くしかなかった。 「あ、チフユちゃん!昨日ぶりー!」 ニーナも同じ考えだったようで昨日と同じ場所に居た。こちらを見つけるやいなやブンブンと手を振っている。 「元気な奴だな」 「アキが大きくなったらあんな感じなんじゃないか?」 「……想像出来なくはないな」 談笑しながら二人は近付く。 「探してたから見付かって良かった」 「あ、そうなんだ。わたしもわたしも!ありがとね………君!」 「名前言ってなかったっけ?ライだ」 「よろしく、ライライ!」 「変なアダ名つけんな」 「えー、いいじゃんアダ名!わたしの名前なんかつけにくいから羨ましいよ!」 ニーナ・H・ファルコン。確かにつけにくい。だからといってアダ名が容認されるわけではないが。
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