飛翔の町

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ニーナが驚きライを見る。 「ライライなんで分かるの?」 「何でって言っても、一番は勘なんだが」 「納得いかないー」 流石に『異端強者』の感覚と言う訳にはいかない。 「まぁ、それだけじゃねぇけど」 「なになに?教えて教えて?」 ニーナは同じ言葉を繰り返す癖があるようだ。 「ナツとチフユじゃ足の筋肉の使い方が違うんだ。ナツの方が多少重心を前に寄せて歩くからふくらはぎが張ってる。チフユは若干膝が開く癖があるし太ももが締まりがちだから分かりやすいぞ」 「うわっ!ライライキモい!」 「キモいってなんだ。失礼な奴だな」 誠に心外である。 「大体男子たるもの脚だけで人を判断出来なくちゃ駄目って言うだろ」 「聞いたことないよ!」 「時にニーナ。お前、ホルスターのセンスいいな」 「それ聞いたあとだとなんか恥ずかしいんだけど!?」 ニーナは咄嗟に脚にくくりつけてあるホルスターを隠す。
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