飛翔の町

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「これは……いいな」 細めのベルトも購入しそこにパング刀を通す。今風の剣士という風体に出来上がった。 「むぅ……ニーナめ、なかなかやりおる」 「おい、ジジイ。アバズレとか言っていた割には見てるじゃねぇか」 「ふん。ニーナに近寄らせない為に言っているだけだ。オレも女には興味がある。結婚していて子供もいるからな」 「嫁さん悲しむぞ……まぁ、称賛する気持ちは分かる。オレも実際あそこに飛び込みたい」 「止めておけ。まぁ、分からなくもない」 「ふ、同士だな」 男と爺さんは固い握手を結ぶ。友情誕生。 「やはり女性の胸というのは魔性だな。この年でも引き寄せられる」 「やっぱあいつの脚は最高だよなー。顔埋めたい」 沈黙。 「「あ?」」 友情崩壊。 「何か騒がしいな」 「放っておこ。面倒ごとは首突っ込まないのが吉だし」 気にするミナツだったがニーナはスルーして会計を済ませ店を出た。
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