飛翔の町

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店を出たニーナとミナツはカフェまで移動していた。途中大きな声が後ろから聞こえたが気にしないことにした。 「素人はすぐ目先の物に囚われる。脚という土台がなければ何も出来ねぇ癖に!」 「どうせお前が下半身に目を向けてるのは【自主規制】があるからだろう!?【自主規制】でしか物を考えない獣が!」 「汚ねぇ言葉で貶めてんじゃねぇ!」 「事実だろう!【自主規制】は【自主規制】だ。お前はお前の【自主規制】をあいつの【自主規制】に【自主規制】したいだけだ!」 気にしないことにした。 カフェについたニーナとミナツは店外にあるテーブルに座った。ミナツはブラックコーヒーを頼む。 「よくそんな苦いもの飲めるね」 「わたしは甘いものが苦手だ」 「へー、珍しい。チフユちゃんも?」 「フユ姉は逆。甘いものが好きで苦いものが嫌いだ」 「あはは。可愛いね、チフユちゃん」 「そうか?バカでエロいだけだぞ」 今の格好のミナツが言っても説得力がない。
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