飛翔の町

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「そこがいいんだよねー。友達としてはミナツちゃんが良いけどそういう対象ならチフユちゃんかな?」 ミナツは追及しようと思ったが中でチフユが全力で止めたので止めた。 「友達なら、わたしと違ってお前なら沢山いそうだが」 「こんな性格しててもねー。職業柄、やっぱり女の友達って出来にくいし」 あははと頬を掻くニーナ。ミナツは女軍人と聞いて一人の女性を思い出した。 「女軍人でいい奴がいる。わたしは友達だから紹介してやろうか?」 「本当?誰誰?」 ニーナは興味津々。 「フリカ帝国の軍人で、リースという名前なんだが」 瞬間、ニーナの顔が凍り付いた。 「リース……リース・B・イーグル」 「何だ、知ってるのか?」 「………まぁね」 ニーナがふぅー、と息を吐く。 「ミナツちゃん。今からわたし貴女に酷いこと言うよ」 「?」 「わたし、貴女の友達のリース・B・イーグルって人間が、世界でいっちばん嫌いなんだ」
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