46125人が本棚に入れています
本棚に追加
「………何故?」
ミナツは、怒らない。セリスとチフユのせいで見落としがちだがミナツは意外と怒らない。
自分が無知であることを理解している為に先入観で物を考えない。
だからまずは理由を聞く。その人間を理解しようと努力する。
「リース・B・イーグルは、わたしの期待を裏切って、わたしの仲間を傷付けて、わたしの意地を馬鹿にしたから」
ニーナは抽象的に答える。
「大体なに考えてるかわからないし、組織の一員としてどうかと思うよ」
更に刺々しい言い方になったがミナツは見逃さない。
「ニーナ。裏切られた、とはどういう意味だ?」
「…………」
「わたしはリースとは友達だ。だからあいつの性格も知っている。その言葉だけではニーナの話は信じられない」
「……信じてくれなくていーよ」
「それは困る。わたしはニーナとも友達になりたい」
ミナツは、踏み込む。ニーナは難しい顔をしながら答えた。
「良い話には、ならないよ」
最初のコメントを投稿しよう!