銃王姫と二丁拳銃

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「そんなものじゃない?わたしと同じくらいの女の子なんて」 「そうか。そういうものなのか……」 「だってわたしだってそうだし」 「……おい、ニーナ。まるでお前もオレを尊敬していないように聞こえるんだが」 「さーて、わたしの新しい銃の製作終わったかなー」 シモンを無視してニーナは身支度を始める。 「答えろ、ニーナ。可愛い孫が答えないと泣くことになるぞ。オレが」 「もう。冗談に決まってるでしょー?尊敬してないならお爺ちゃんの弟子を何年もやるわけないじゃん」 「そうか、そうだな……」 感極まって泣いている。答えようが答えてなかろうが尊敬してようが尊敬してなかろうが泣くからタチが悪い。 「店長。ウェイン、いる?」 「ニーナか。ちょっと待ってろ」 ニーナは行き付けの武器屋に顔を出していた。店員二人の小さな武器屋。店長とその息子で経営している。 「おいウェイン!愛人が来たぞ、愛人が!」
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