銃王姫と二丁拳銃

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「ニーナ。最近この店を見張っている奴らがいる」 「見張り?何、ウェイン女の子に刺されるの?」 「違う。むしろ刺されそうになったらオレは逃げる」 最低だ。 「見張っているのは毎回違うが男だ。何回か見たことがある。シモンの弟子どもだ」 「へぇ……」 ニーナの目付きが真面目なものに変わる。 「恐らくこの店にお前が甲斐甲斐しく通ってるのがバレてる。弱みでも握ろうとしているのかもな」 「ありがと。店に影響あるならこっちで対処してみるね」 「すまんな。慣れているとは思うが、オレには忠告ぐらいしか出来ん」 ニーナはヘイホーの名を女性にして継いだ。これからは今まで以上に嫌がらせがしつこくなるだろう。 「大丈夫大丈夫。頑張ってるのはわたしだけじゃないって分かったから」 「?」 「フリカ帝国で騎士長になった女の子って知ってる?」 「ああ。あの最年少で騎士長になったとかいう」 「その子ね、わたしの妹弟子なの。妹弟子が頑張ってるのに、わたしが潰れるわけにはいかないでしょ?」
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