銃王姫と二丁拳銃

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「リースがロッパに来るんだって!」 だから今回の報はニーナにとっては最大級に嬉しいものだった。 16になり身体も成長。年齢にふさわしい顔と身体つきになったニーナ。 「へぇ、また何で?」 ウェインは目の前にある『クイックブラスト』を整備しながら聞く。 「今度世界政府の会議があるでしょ?タンカー帝王の護衛役として一緒に来るんだって」 「護衛役か。ならオレは会えそうにもないな」 「お爺ちゃんのとこで待ってたら?一日くらいは空くだろうからわたしが連れていくよ?」 「いや、いい。お前のところ色気ねぇし」 「わたしがいるでしょ。あとリースも」 「お前は見飽きた。それに、銃使いにまともな奴はいない」 銃作ってる本人が言うな。 「まぁ、楽しんでこいよ。久しぶりだろ。同年代と腹を割って話すの」 いつもけなしながらもウェインの言葉はまるで兄のようにニーナの心を落ち着かせた。
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