反抗軍への帰還

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「青き鯛……とはもしかしたら儂らのことかいな」 「ハニバルか……」 「おや、儂のような老害の名をかの将軍殿に知られておるとは。儂もまだまだ捨てたものではないのかね?」 「口を慎め。五月蝿いぞ」 「これは失敬」 ハニバルは口を笑いながら手で押さえる。 パルトはハニバルが嫌いだった。 ハニバルはかつて将軍だった男。『将王』などと呼ばれ『銃王』シモン・ヘイホーと一時は肩を並べた存在。 しかし、その実績と言えば損害の少なさ。つまり、パルトに言わせればチキンなのだ。 一部からは『撤退将軍』などと揶揄されて呼ばれることもある。 そんな男と別々の軍を率いて同じ場所に向かっているという事実だけでパルトは腹が立つ。 「ハニバルよ。此度の任務。我が軍はそちらと一切連携を取るつもりはない」 だからこそ、感情の赴くままにパルトはそう言った。 「若いといいのぅ、元気があって。まぁ、勝手にせい。こっちも勝手にやるかいな」
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