反抗軍への帰還

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その事実さえあれば後でいくらでも誤魔化しが効く。 パルト・ボレオンは革命家サンダーバードを早々に討つ為にイセンを滅ぼした。 そんな事実をでっち上げられる。 『ちょ、ちょっと待って下さい!わたしとあの人は何の関係もありません!』 明らかに動揺している。パルトは機嫌が良くなった。 「犯罪者は全員そう言うのだ」 『町の皆はただの一般人です!』 「分からんな。国の転覆をはかってるかもしれん」 『……許し―』 ブツッ パルトは通信機を自ら切った。そして部下に告げる。 「総員突撃用意!敵戦力はない!大半は一般人であろうが、これを全て殲滅せよ!パルト・ボレオンの名を世界に轟かせるぞ!」 「「おぉ!」」 士気が高まる。戦闘の準備が整った。 「ボレオン将軍よ」 老将ハニバルがパルトに声をかける。 「何だ。邪魔をするな」 「邪魔なんてするかいな。儂らは東に居るから、何かあったら言うてくれ」 パルトにはもう、ハニバルの声が良く聞こえてなかった。
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