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パルトは『魔法強化』で視力を上げ北西を見る。そこで見たのは、二人の女性の姿。
一人は金髪の女性。艶やかな金色に色っぽい服、スラッと伸びた美脚。
一人は桃髪の女性。かなり背が低くそれが持っているハンマーの大きさ際立たせる。
距離的にはこちらの魔法が届かない位置。あれがどうしたのかとパルトは一瞬首を傾げた。それはすぐ分かることとなった。
金髪の女性が『月』を作りそれを射出すると同時に桃髪の女性がハンマーでぶっ叩いている。
人力によるアシスト。それが飛距離を爆発的に伸ばしていた。
しかし、軍も馬鹿ではない。魔法隊が協力して『防弾』を作り『月』を何とか防ぐ。
しかし、パルトの指示が飛ぶ前に戦況が再び変化する。
「敵が突っ込んできます!数は……一人?」
部下の報告にパルトは耳を疑う。だが、確認出来た。
茶髪の女性がパング刀を抜き単身突撃してくるのを。
迷いなく斬り込みに来たその女性が軍の元に到着した途端、鮮血が舞う。
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