46125人が本棚に入れています
本棚に追加
*
今回、北西軍の指揮を取っているのはマリアだが作戦を考えたのはライである。
マリアには『芒札―月夜―』による魔法攻撃。セリスはそのサポート。
魔法が効かないミナツに斬り込んで貰い指揮官を仕留める。
その際、ミナツには意識してやって貰ったことがあった。
それは、『魔法』を避けること。
『先見』を扱えるミナツは観察力が高い。敵の視線の動きで見えない攻撃を可能な限り避けて貰った。
その効果は絶大。敵方はミナツが狂った戦士にしか見えず動揺が生まれた。
ミナツの『異端』。そしてライの存在はこの戦争に勝つ上で重要なカードとなる。
序盤も序盤のこの戦いでそれを切る必要などない。
「敵は崩れた!者共、突撃よ!」
「「応!!」」
マリアが魔法を撃つのを止めレジスタンスに指示。レジスタンスは武器を持って総崩れとなった政府軍に突っ込んでいく。
「はぁ……はぁ……」
ドシャ、という鈍い音。全身汗だくとなったセリスが『タケミカヅチ』を地面に落としていた。
最初のコメントを投稿しよう!