銃王姫と二丁拳銃

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有り難う、と礼を言ってニーナは考える。 用事なのか暇潰しなのか。今まで会ったことがない為に判断が難しいがここは用事と仮定する。 用事だとすればまず一番最初に上がるのがシモンへの挨拶。 敬意がないと言っても一応は師匠にあたるシモンに会うのは自然。 と言ってもまだこれから仕事もあるのでそれは考えにくいが。 他の目的で何が一番適当か。ニーナは自分をリースの立場に置き換えて考え、一つの結論に至った。 「初めまして、リースちゃん」 「……すみません、誰ですか?」 ニーナは見つけた。リースは街中を散歩していた。 「わたしはニーナ・H・ファルコン。シモン・ヘイホーの孫」 「師匠の……ということはあの有名な『銃王姫』ですか?」 「貴女も充分有名だよ」 リースは怪訝な目をニーナに向ける。 「ここに来たのは偶々、ではないですよね?」 「うん。もしかして警戒してる?」 「当然です」
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