反抗軍への帰還

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チフユの暴言に巻き込まれるのは御免なのでライは毅然とした態度で断った。 「これはまた愉快な奴らよな。どれ」 マリアはハルカに手を伸ばした。 「何よ?」 「ヌシの頭を覗かせて貰う」 「……ライ?どういうこと?」 「心配すんな。すぐ終わる」 その言葉と共にマリアとハルカの意識が落ちた。 * 「ここは……」 ハルカが居たのは自室だった。ただ、異様に静かだ。 「ヌシの『記憶の世界』よ」 扉を開けて入って来たのはマリア。狐耳と尻尾が出ていて改めてハルカに『狗族』だということを感じさせた。 「何の真似よ」 「儂はこれでも一応『狗族』のパイプ役を担っておるのでな。ライが信用しておるから。というだけで、はいそうですかと納得する訳にはいかん」 ドカッとマリアは勝手にソファーに座った。 「で、ヌシの過去を見た。それで全部分かるからの」 「また勝手に……」 ハルカが呆れる。その様子を見ても変わらずにマリアは言い放った。 「結論だけ言う。儂は、この戦争でヌシを信用せん」
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