反抗軍への帰還

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「ライ。一体あいつ何なの?」 「どういう意味だ?」 「レジスタンスとは協力しない。あいつはそう言ったわ」 ハルカはライに詰め寄った。 「あいつは、本当に信用出来るの?」 魔砲士とは性質上隊の中でも一番後ろに配置される。言い換えればいつでも味方を撃てるということ。 だからこそ『魔砲士』には『魔法技術』と共に『信頼』が求められる。 フリカの魔砲士。大騎士ガナシアや騎士長リースのように。 「出来るさ」 ライはすぐに答えた。 「根拠は?」 「ない!」 堂々と。言い切る。 「あんたね……」 「心配すんなよ。なるようになるさ。億が一そういうことになってもナツとチフユが居るしな」 「んぁ?」 マリアは魔法強化を滅多に使わない。チフユが居る限り、そんな気があったとしてもマリアは裏切れない。 「ま、ちょっとマリーと話してくるわ。イリカ。セリスに家までの道案内頼む」 「はい!」
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