銃王姫と二丁拳銃

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リースが散歩していた場所は普通の道だ。明日、タンカー帝王が通るということを除けば。 つまりリースは一狙撃手としてその道ならどこから狙われるのかを見に来たのだ。 そこにロッパ王国一の狙撃手との遭遇。警戒しない訳がない。 「思ったより仕事熱心だね。びっくりしちゃった」 「……わたしは未熟ですから。技術で補えないところは違うところで補います」 「謙遜しないでよ。お爺ちゃんから貴女の才能は聞いてるんだからさ。過ぎる謙遜は弱者に恨まれるよ?」 「傲った方がめんどくさいことになるので」 とても傲ったことがあるようには見えないが。 「なるほどね。能ある鷹は爪を隠すってわけね。イーグルだけに」 「イーグルは鷲です」 固まるニーナの笑顔。 「…………ま、まぁ鷹の方が可愛いし!」 「……そうですか」 冷めた目のリース。 「あー!今絶対リースちゃんわたしのことバカだと思ったでしょ!」 「はい」 「即答!?もっと気を使って!」 「あと残念な感性しているなとも」 「予想以上に辛辣だ!」
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