将王の提言

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トリウスに頭を下げてドレッドは自室へ戻った。 トリウスに頼まれた通り、ドレッドはアルバに連絡を取った。 『無理だな』 「そうですか」 イセンのレジスタンスとの戦闘。その協力を申し出たのだが断られた。 『マコトが最近帰って来たのだ。産まれた子供の面倒もある。オレが居なくてもそのくらい何とかなるだろう』 「勿論ですが、トリウスが一応連絡を取れと五月蝿いので」 『王のお付きは面倒くさいな。どうだ、ドレッド。オレのところに来ないか?』 「考えておきます」 アルバは真面目そうな声だが冗談を言っている。これに気付ける人間は中々居ない。 「それはそうと、出産おめでとうございます。また暇が出来たらお祝いの品を送ります」 『気持ちは受け取っておく』 心無しかアルバの声が軽くなった。ここで機嫌を良くすることも悪くないとドレッドは踏み込む。 「男の子ですか?女の子ですか?」 『女。名は『アオイ』だ』
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