将王の提言

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それから延々と1時間程話を続けられようやく電話が切れた。 ドレッドが一息ついた時、再び電話が鳴る。何かアルバが伝え忘れたことでもあるのかとドレッドはすぐに電話に出た。 「はい、ドレッド・モールですが」 『あー、やっと繋がったわ。今、時間はあるかいな?』 「ハニバル老将?」 電話をしてきたのは『将王』だった。アルバと話している時にも連絡をくれていたらしい。 「どうしましたか?」 『何、儂の口から伝えた方が良いと思うてな。敵の情報、知りたいじゃろう?』 「是非」 ドレッドは椅子に座り直す。 『とは言うても敵の全貌は計り知れん。先の戦いでも力を大きく隠しておったからの』 「それでも、主力ぐらいは知れたでしょう?」 『勿論。今からそれを順を追って説明するわな』 ハニバルは息を整えてから始める。 『まずは知将やな。パルト将軍を言葉巧みに操り戦況を支配した。本人はイリカ・サンダーバードと名乗っておったかの』
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