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「サンダーバード……確か、フリカの革命家も」
心当たりがあったドレッドがそう呟くとハニバルは続けた。
『パルト将軍を討ち取った者も、サンダーバードと名乗っておったらしい。見た目はジア皇国の血筋の女。この女一人で、魔法隊の前衛が半壊した』
「それは……!」
ドレッドが驚愕する。そんなことが出来る人間が存在するのかと。
『だが、一番重要視するべき敵はここからよ。金髪と桃髪。恐らく『狗』と『鬼』。実質この二人がパルト将軍を敗北に追い込んだ元凶よ』
「………詳細は?」
『金髪が二十代前半。魔砲士で無尽蔵の魔力を持っていて容赦なく『弾』を作った。桃髪は若い。齢は多分12、13くらいで魔装士。こいつが『砲台』よ。挟撃で多く被害が出たが、四割近くがこいつらの仕業じゃ』
報告を受けてドレッドは少し考えた。
「………もしかして『狗』の方は『狐』では無かったですか?」
『何処でそれを知ったのよ?』
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