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『伝説の狐か……これはちと荷が重すぎやせんか?』
「それを何とかするのが貴方の仕事でしょう?」
『そういうことなれば、儂の願いを叶えてはくれぬか?』
「聞きましょう」
元よりそのつもりだったのだろう。
『先程言うた人間と、宣戦布告を行ったレジスタンスのリーダー、それと協力しているフリークマンファミリーの頭領。これら全員を賞金首にしてくれんか?』
「理由は?」
『向こうは団結しておるとは言えど軍隊ではない。金の誘惑に負ける者もおるじゃろ。それに、そうしてくれた方がこちらとしても人を集めやすい』
傭兵、奴隷。金が全ての連中が扱いやすくなる。
「分かりました。すぐ手配します。それと、ファルコンさんを近々行かせますので」
『有難い有難い。では、宜しく頼むのでな』
通話が終了し、ドレッドは息を吐く。コーヒーを入れゆっくりと飲んだ。
この戦い。トリウスは他愛もない内乱と考えているだろう。
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