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しかし、敵の戦力は思ったよりも膨大だ。しかもハニバルの予想ではまだ何か隠している。
もし、レジスタンスとの戦い。初戦を敗北したのであれば状況は一気に厳しくなる。
現状のロッパ王国を気に入っていない国民が、力を見せたレジスタンス側につくことは充分有り得る。
フリカとジアもそれを気に攻め込んで来ないとも限らない。
この状況、突発的なものではない。準備されて来たことは明白。
ドレッドは一息ついてから再び連絡を入れる。
『あん、ドレッド?お前が何のようだよ?』
「スロッドさん。例の件は順調ですか?」
電話越しに溜め息が聞こえる。
『おれぁ、お人形遊びは趣味じゃねぇんだよ。あんたの頼みだからやっちゃいるが、そう簡単にゃいかねぇよ』
「なるべく急いで下さい。それが必要になる時が来るかもしれません」
『あいあい。善処します善処します』
まったくやる気のない声にドレッドは仕方なくあることを提案した。
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