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「もし、それを早く仕上げてくれたらわたしの身体を調べても構いません」
『マジで!?』
スロッドが食い付く。
『いやぁ、話がわかるぜあんた。やっぱオレはお人形さんより生きた人間が良いからなぁ!あんたみたいなレア物弄くり回せるなんざありがた過ぎるぜぇ!』
「引き受けてくれますね?」
『当然!7号だかルナちゃんだか知らねぇけど完璧に動くようにしとくわ!んじゃ!』
勢いよく通話が切れた。ドレッドがもう一度息を吐き、左腕を押さえた。
「少し、五月蝿いですよ。今の貴方はわたしの一部なのですから。拒否権はありません」
独り言、のように聞こえる。ドレッドは更に続けた。
「心配しなくともいざとなれば戦場で暴れますよ。だから、今は眠って下さい。『水龍のメイル』よ」
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