道化師の到着

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* 宣戦布告したライ達は現在作戦会議を行っていた。 「まず何処に攻め込むかだな。お前らの意見を聞かせてくれ」 グレイが切り出す。 「北上しましょう。イーツと協力してランスを落とすの」 ハルカ。 「東に攻めます。タリアを制圧した方が良いと思います」 イリカ。 「何処にも攻めない。様子を見つつここで政府軍を迎え撃つ」 ライ。 「見事に別れたなー」 「ランスは魔法都市よ。ミナツの存在がバレる前に落とさなきゃ厄介な敵になるわ」 「タリアを制圧出来ればフリカ帝国軍と合流しやすくなります」 「まだ世間じゃオレ達の信用度は薄い。相手が入念に準備したにも関わらず負けた。そういう事実が必要だ」 どれも一理ある。現在のライ達の最大のアドバンテージは『情報』だ。 ミナツの『異端』とライの『異端』。それにハルカの『異端』は相手に知られていない。 不安の芽を摘むか、戦力の補強をするか、地盤を固めるか。
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