道化師の到着

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頭を掻きながらフロウは尋ねる。 「おや?スカージャック後輩とトメさんは?」 「ライなら今どっかに逃げたわよ。トメは知らない」 「ふむ、入れ違いになったか」 フロウはいつも通り顎に手を添えて考える。 「ありがとう。ちょっと探してくるよ。積もる話はまた後で」 「急いでるのか?」 セリスが呼び止めるとフロウは微かに笑った。 「まぁね。若干『思い出した』、と言えば君には伝わるかな?」 「……そうか」 セリスは引き下がった。フロウはハルカにウインクする。 「じゃ、ハルカちゃん。またベッドの上でね」 「誤解されるようなこと言わないで!」 ハハハと笑いながらフロウは去っていく。 「ライとあいつのああいうとこ、本っ当に嫌い!」 「どうどう」 グレイが宥めつつ、チフユとハルカ、グレイとセリスとイリカに分かれて会議は終了となった。
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