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マリアはそれを受け止める。
「何よ、これは?」
「詫びの品と礼だ。これからも、チフユとライを見てくれると嬉しい」
そう言い残してリューイチは消えた。マリアの狐耳が消えたことからもう何処かに行ったことがわかる。
マリアは無言で風呂敷を開いた。そして中身を見て、大笑い。
「かっかっか!そう言えば奴はジア出身であったな」
「何が入っていたんだ?」
ライが覗き込むと風呂敷の中には重箱が入っていた。更にその中には黄金色に輝く油揚げが。
「巫はこれに酢飯を詰め込んだモノを『寿司』と言っておってな。儂はこれが好物なのよ」
クールに振る舞っているがマリアの尻尾は嬉しそうにブンブン振られている。相当興奮しているらしい。
「ライよ、ヌシは器用なのじゃから儂の為に『寿司』を作るがよい」
「マリーはマイペースだなぁ。まぁ、何とかするからグレイに頼まれたことを済ませてくれ」
「あい分かった」
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