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フロウはライに詰め寄る。
「何だ?」
「今回君は、守りの作戦を立てたんだろう?」
「……何処で聞いた?」
「聞かなくても分かるさ。軍の動かし方を見ればね。それに―」
フロウは微笑む。
「ミナツちゃんよりも、チフユちゃんよりも、セリスちゃんよりも、トメさんよりも、ハルカちゃんよりも、グレイくんよりも、エルメスちゃんよりも、君の両親よりも、そして勿論君自身よりも、僕は君を理解している筈だよ。君が僕を理解しているようにね」
「……………」
「さぁ、言ってごらん。サンダーバード後輩なら、言うべき言葉は分かっているだろう?」
小悪魔めいた顔にライは邪悪な笑みを浮かべて応えた。
「先輩。面白い話があるんだが、乗る気はないか?」
「とりあえず話してみなよ、愛すべき後輩。返事は決まっているけどね」
がっちりと握手した二人。ライは『裏』の作戦を話した。
翌日。イセンにフロウの姿は無かった。
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