道化師の到着

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* 「俺はこの力を発揮出来る場所が欲しかった。ここはそれにうってつけの場所だ」 「はい。こちらこそよろしくお願いします」 「上手いこといけば大戦の英雄になれると思ってな」 「はい。頑張って下さい」 「『血染めの金色』のファンで。あ、君もあと五年後くらいに相手してくれない?」 「はい。オーケーですけど死んでください」 「『反抗右翼』の思想に感動した。微力ながらもこの手を貸そう」 「はい、アウト。ブラウさんお願いします」 イリカの指示に従い、ブラウゼルの拳が男にめり込む。 「「納得いかねぇ!」」 上がる不満の声。 「一番最初に言った筈です。『どんなふざけた理由でも構いません。嘘をつかなければ』と」 「嘘をついたかどうかなんて全部お前の匙加減じゃねぇか!」 「ケツの青いガキの言うことなんざ信じられるか!」 「不満があるのでしたらもう一人に見せても構いませんよ?」
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