銃王姫と二丁拳銃

21/59
前へ
/1704ページ
次へ
狙撃手という肩書きはあっても万能型のニーナはサルフに目をつけられていた。 ニーナ自身はサルフが嫌いでもない。寧ろ堂々と言ってくるだけ他の弟子より好感が持てる。 「そう言えば、一応聞くけどウェインに迷惑かけてないよね?」 「あぁん?んな事する訳ねぇだろ。オレの愛銃を誰に見てもらえばいいんだ」 「そう。ならいい」 二年前からずっと警戒はしていた。何人かは見つけ出してそれ相応の対応をしたが、まだ全員見つけたとは言えなかった。 確認の為聞いたがサルフなら普通そんなことしない。サルフなら直情的にニーナにぶっぱなす。 「おぅニーナ。てめぇこそウェインにたらしこんでねぇだろうな。この前オレの銃のメンテが引き伸ばされたんだが」 「ウェインが女の子を優先するのはいつものことでしょ?」 「てめぇ……」 サルフがニーナを睨む。ニーナは鼻で笑った。 「わたしの銃も放ったまま可愛い女の子工房に連れ込んでたから、しっかりと教育したよ」
/1704ページ

最初のコメントを投稿しよう!

46125人が本棚に入れています
本棚に追加