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狙撃手という肩書きはあっても万能型のニーナはサルフに目をつけられていた。
ニーナ自身はサルフが嫌いでもない。寧ろ堂々と言ってくるだけ他の弟子より好感が持てる。
「そう言えば、一応聞くけどウェインに迷惑かけてないよね?」
「あぁん?んな事する訳ねぇだろ。オレの愛銃を誰に見てもらえばいいんだ」
「そう。ならいい」
二年前からずっと警戒はしていた。何人かは見つけ出してそれ相応の対応をしたが、まだ全員見つけたとは言えなかった。
確認の為聞いたがサルフなら普通そんなことしない。サルフなら直情的にニーナにぶっぱなす。
「おぅニーナ。てめぇこそウェインにたらしこんでねぇだろうな。この前オレの銃のメンテが引き伸ばされたんだが」
「ウェインが女の子を優先するのはいつものことでしょ?」
「てめぇ……」
サルフがニーナを睨む。ニーナは鼻で笑った。
「わたしの銃も放ったまま可愛い女の子工房に連れ込んでたから、しっかりと教育したよ」
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