道化師の到着

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* 「グレイ、そこのモンキー取ってくれ」 「モンキー?猿なら山にしか居ねぇぞ」 「……お前に頼んだわたしが馬鹿だった」 セリスは『MFA』を弄るのを止めて自分で工具箱からそれを取り出した。 「ちょっと待て。何でそれがモンキーなんだ。納得いかねぇ」 「知らん。そんなことは専門家に聞け」 「お前専門家じゃないの?」 「わたしは『職人』だ。名前しか知らん」 「セリスは何か男と話す時の方が普通な気がする……」 「お、ライだ」 ライが次に訪れたのは戦争の隠し札、『MFA』の格納庫だった。 セリスが喋りながらも手を動かし、グレイが一応見張っている。 「わたしの周りの女におかしいのが多いだけだ」 ミナツ、チフユ、マリア。確かに。 「いや、待て……よく考えたら男もおかしいのばっかりだった」 「ああ、バイパーとかテトラとかキホーテとかな」 「ライ、一応聞いとくけどツッコミ待ち?」
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