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「グレイ、そこのモンキー取ってくれ」
「モンキー?猿なら山にしか居ねぇぞ」
「……お前に頼んだわたしが馬鹿だった」
セリスは『MFA』を弄るのを止めて自分で工具箱からそれを取り出した。
「ちょっと待て。何でそれがモンキーなんだ。納得いかねぇ」
「知らん。そんなことは専門家に聞け」
「お前専門家じゃないの?」
「わたしは『職人』だ。名前しか知らん」
「セリスは何か男と話す時の方が普通な気がする……」
「お、ライだ」
ライが次に訪れたのは戦争の隠し札、『MFA』の格納庫だった。
セリスが喋りながらも手を動かし、グレイが一応見張っている。
「わたしの周りの女におかしいのが多いだけだ」
ミナツ、チフユ、マリア。確かに。
「いや、待て……よく考えたら男もおかしいのばっかりだった」
「ああ、バイパーとかテトラとかキホーテとかな」
「ライ、一応聞いとくけどツッコミ待ち?」
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