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グレイの言葉を無視してライは『MFA』を見る。
「どうだ、出来は?」
「発想は天才的だが、わたしの目からみれば強度が甘いな。綺麗に作りすぎてる」
「綺麗じゃ駄目なのか?」
グレイが首を傾げて聞く。
「駄目、というわけではないが武器というのはある程度、使用者の無茶を聞かなければならない。オーダーメイド品なら尚更だ。なら綺麗な性能より尖った性能の方がいい」
これを装備するブラウゼルはパワータイプ。耐久性を上げていた方が扱いやすい。
「まぁ、どっかの馬鹿みたいに戦う度にぶっ壊してくる奴もいるから一概には言えないが」
セリスがジトーとした目を向ける。ライは目を逸らした。
「い、いや。助かってるぜ?あれがなきゃ死んでたこと数回あるし」
「……武器としての役目を果たしているのは嬉しいが、複雑な気分だな」
「セリス。暇があったらオレの銃も後で見てくれないか?ちょっと気になってきた」
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