道化師の到着

27/32
前へ
/1704ページ
次へ
* 「どしたどしたぁ!この程度か!」 チフユが雄叫びを上げる。それを合図に群がる人間。 チフユは片手で逆立ちして脚を大きく開く。断っておくがホットパンツである。 「何ぃ!やるな!」 人間達は脚に飛び付く。それでもチフユは倒れないのだが。 「くらえ!」 一人がチフユを支えている腕を蹴りにいく。 「甘いぞ!」 チフユはそれを空いている腕でガードする、が。 「すきありー」 「は、背後から!まさか……蹴りは囮!」 チフユは堪らず押し倒された。 幼稚園児達に。 「ハハハ!参った参った!オレの負けだ!」 「お姉ちゃん、さっきのもう一回やってー」 「ピュってやってパカーってするやつ!」 「おう、任せろ!」 「あー、ユーくんおっぱい揉んでるー」 「ち、違う!」 「別にいいぜ。今の内だけだ。大人になったらそういう免罪符なくなっちまうからな」 わいわい騒いでるチフユ達を見て。 「子供になりたい」 「何言ってんのよ、あんた…」 至極真面目な顔のライと呆れているハルカ。
/1704ページ

最初のコメントを投稿しよう!

46124人が本棚に入れています
本棚に追加