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「いいのか?リーダーがこんなところに居てよ」
「チフユが来たいって言ったからね」
「お前、チフユに甘過ぎ」
「あんた程じゃないわ」
騒いでいるチフユと子供を眺めながらライは呟く。
「こんな町でも、子供は結構居るんだな」
「一応、普通の町装ってたからね。政府も流石に罪の無い子供を殺すことはしないでしょうし」
ハルカはライの方を向かない。
「……何か、怒ってる?」
「別に。ちょっと思うことがあるだけ」
ライは座っているハルカの隣に座った。
「言ってみろ」
「笑わない?」
「内容による」
「そこは嘘でも笑わないって言いなさいよ」
「生憎と、嘘がつけない性格なんでね」
「どの口が言うのよ」
溜め息をついてハルカは思いを吐露した。
「本当に、これで良かったのかしら」
「………え?何そのマタニティーブルー的な悩み」
「真面目な話よ」
ハルカはライのふざけた言葉をぶった斬る。
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