忍族の暗躍

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「『将王』がそう言うのであれば、わたしはこれ以上は言いません」 意見した部下は引き下がった。 「これで分かる限りの敵の対策は打った。作戦通りに進めば、無事に反抗軍を殲滅出来るじゃろうて」 部下達は何も言わない。下級貴族は当然だと鼻で笑った。 「じゃが、『想定外』が起こるのが戦場というもの。何が起きても焦らず、逃げるという選択肢があることを忘れぬように。では、これにて解散」 ハニバルの号令で下級貴族から順に出ていった。残ったのは、ニーナとハニバルのみ。 「ハニバルさん。何で、全部話さないの?」 「何の話かの?」 「とぼけないで。リオンヘッド家の『稀代の天才』からもっと情報貰ってるはずでしょ?」 「『MFA』のことかいな」 何の悪びれもなくハニバルはその名前を口にした。 「どういう性能をしているかは分からんし言っても混乱になる。伏せておいた方がうまくいくこともあろうて」
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