忍族の暗躍

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「ニーナちゃんはその『ライ』とやらの顔を知っておるんじゃな?」 「うん」 「ならば命じよう。戦場にて、『ライ』を発見次第狙撃せよ。しかし、最優先は『狐』とする」 「了解」 「あとこちらでも詳しい特徴を確認したい。似顔絵を描いてどんなどうでもいい情報でも良いから話してくれんか?」 ハニバルが直感で最も警戒すべき人物だと思っているのがよく分かる言葉だった。 「そんなこと言ってもさっき言ってたこと以外のことなんて……あ」 ニーナはあることを思い出した。 「何かいな?」 「いや、これは流石にどうでもよすぎるし……」 「ニーナちゃんにとってはどうでもいいことかもしれんが、何かに使えるかもしれん。言ってくれ」 ニーナは少しだけ顔を赤くして言った。 「何か、脚を見るだけで女の子を判別出来るんだって」 「………さて、ニーナちゃん。今日はもう疲れたじゃろ。ゆっくり休んでくれ」 「だから言いたくなかったのに!」
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