歪んだ正義２

忍族の暗躍

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ドグは一応四人一組のリーダーである。それは他の三人がリーダーに向いていないから、ということが大きい。

帽子を目深に被った男、バドはドグの中では一番頼りになった。

単独行動が多いが、これといって問題を起こさない。サポートも上手いので表立たない方が光る。

細身で長身の男、ルゥは正直言ってあまり戦力になっていない。

一生懸命やっているのだろうが女と思うほど力が無い。ドグとバドがフォローに回って何とか形になっているのが実状。

『忍族』の女。フゥは控えめに言っても困った女だ。

フゥじゃなくてパァなんじゃないかってくらい突拍子もない行動をする。

『忍族』故に身体能力は高く、その種族故に貴族に気に入られている為おとがめ無しなのが唯一の救いか。

こうして見れば随分と尖った人員が揃ったと思わなくもない。しかし、ドグ達はまだマシな方である。

一口に奴隷と言っても種類がある。ルゥのように肉体労働をしてこなかった奴隷も数多く存在する。