銃王姫と二丁拳銃

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「コーヒーでも入れましょうか。ファルコンさんも飲みますか?」 「是非」 「砂糖は?」 「二つでお願いします」 本来はドレッドの方が上なのだが善意は素直に頂くことにする。 「どうぞ。安物ですが」 「ありがとうございます」 「あと無理して敬語使わなくてもいいですよ。似合わないので」 「……そうする」 付け焼き刃の敬語はドレッドには通用しなかった。砂糖を入れていないブラックコーヒーをドレッドは口に運ぶ。ニーナもそれに習った。 「それでは早速、要件について話させて貰います」 「どうぞどうぞ」 「この前メリカで見付かった三人目の『異端強者』についての話です」 その話は一時期ニュースになったので知っている。 「それがどうしたの?」 「メリカ民国は比較的平和主義の国。力の『象徴』である『異端強者』を保持する必要がないと身柄を世界政府に一任しました」 世界政府に一任する。それは世界政府の本部があるロッパ王国に来るということ。
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