誇れ、雷鳥

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* グレイは言う。 「あいつは天才だ。オレなんかより、よっぽどリーダーに向いてらぁ」 ハルカは言う。 「あの子は欠けてはいけない存在よ。それくらい、成長したわ」 ミナツは言う。 「何かよくわからんが、頼りにはしていいと思う」 チフユは言う。 「何かよくわかんねぇけど、賢そうなこと言ってんな」 大体褒められる彼女はやはり優秀なのだろう。 しかし、セリスは言う。 「出来ることは認めるが、危うさがある」 ライとミナツ、チフユを支えた鋼の心の持ち主。学は無くても人を見抜く目は確かにあるようだ。 マリアに至っては。 「気楽にやるが良い。童は遊べよ」 全てを悟っているような、若しくは何も分かっていないような意味深な言葉を残す。 それを受けて、イリカは。今回の戦争、その参謀を任されるイリカは何を思うか。 それは、本人以外誰も知らない。
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