誇れ、雷鳥

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* あの後、イリカはマリアに遊ばれた。『ヤヤ』を思い出すと言っていたが誰のことかは分からなかった。 イリカはもう一人大戦力であるミナツに会いに外に出ていた。 周期的に考えれば今日はミナツの日なので話になるだろう。 今日はハルカの家に居ると聞いていたのでそこに向かった。 家に着いたがハルカは居らずそのまま通される。屋敷の中に入り扉を開くとミナツが椅子に座って眼を瞑っていた。 「ナツさん……?」 イリカが声をかけるとミナツの眼が開く。 「イリカか、どうした?」 「ちょっと戦争の打ち合わせを」 「分かった。フユ姉、ちょっと抜ける」 ミナツは立ち上がって首を回した。 「チフユさんと何かやってたんですか?」 「ちょっと模擬戦闘をな。他に相手してくれる奴が居ないから」 「ライ兄さんは?」 「どっか行ってる」 「セリスさん」 「力不足だ」 「トメさん」 「いじめになるから止めろとライに言われてる」
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