誇れ、雷鳥

6/104
前へ
/1704ページ
次へ
確かにマリアにとってミナツとチフユは天敵だろう。攻撃技も防御技も無効にされるのだから。 世間話もそこそこにイリカは本題に入った。 「ミナツさん。今度の戦いでは前に出ないで下さい」 「何?」 ミナツが首を傾げる。 「前回の戦いで一番驚異だと考えられているのは恐らくトメさんです。ミナツさんにはトメさんの護衛をして貰います」 ミナツはマリアがカバー出来ない物理攻撃に強く、万が一負傷したとしても担いで逃げてこれるパワーとスピードを兼ね備えている。 マリアの護衛としてこれ以上適任の人物は居ない。しかし、ミナツは表情を曇らせる。 「やっぱり嫌ですか?」 「いや、わたしは別に良いがバカ姉が………どうにかなんねぇか?」 ミナツの人格が交代しチフユになる。 「黙ってじっとしてるなんざオレの好みじゃねぇよ。やらねぇとは言わねぇけど」 「納得いきませんか?」 「オレが戦うことで仲間を生き残らせる自信はあるからな」
/1704ページ

最初のコメントを投稿しよう!

46125人が本棚に入れています
本棚に追加