銃王姫と二丁拳銃

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「それがどしたの?」 「本来ならハイエースさんに監視を任せるつもりだったのですが、日程の都合上どうしても明日一日だけ手が回らなくなってしまって」 ここまで言われれば頭の悪いニーナでも理解出来た。 「ニーナ・H・ファルコンさん。明日の護衛の任を取り消します。そして新しい『異端強者』の監視を命じます」 「了解。見張るだけでいいの?」 「はい。基本的には何をやっても構いませんので休みの様に過ごしてください。『異端強者』つきですが」 コーヒーを再び口に運ぶドレッド。一気に飲み干した。そして一枚の書類を取り出した。 「これにその人物の詳細と明日の合流場所が書いてあります。目を通しておいて下さい。他に何か質問は?」 「ないない。任せて」 「それではこれで。わたしも作業に戻ります」 ドレッドが再び書類と戦い始めたのでニーナは退室した。 ニーナは書類を見る。載っている写真にはひょろい優男が居た。 「テスター・ライト、か。どんな人なんだろ」
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