銃王姫と二丁拳銃

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「え?これが普通じゃないんですか?」 驚いて目を見開いているリース。 「うむ。オレが手を下している弟子はお前だけだ」 「……何故ですか?」 「最初に衝動的に殴った時からつい叩きやすかったから」 「そんなしょーもない理由で…」 ずーんという効果音が聞こえてきそうな雰囲気。 「どうする?撃ってく?」 「もうそんな気分ではなくなりました」 リースは変わった銃を腰に吊る。左右についているので二丁拳銃だというのが分かる。 「それ何て銃?初めて見るんだけど」 「これは自作です。ただのポンコツなので気にしないで下さい」 シモンと会ったからか心無し昼間より態度が優しい気がする。 「自作がポンコツって……何ならわたしの知り合いの武器職人紹介しよっか?ちょっと性格に難があるけど腕は確かだよ」 自分と同い年の人間ならウェインも発情しないだろうという判断だった。 「いえ、この銃はわたし以外の人間が気安く触っていいものではないので」
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