銃王姫と二丁拳銃

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* ニーナが朝起きると既にリースは居なかった。ニーナは決して起きるのが遅いことはないのだがリースはかなり早いらしい。 ニーナも今日は任務があるので手早く準備を済ませて集合場所に向かう。 集合場所は港だった。世界政府の船が入港してくるのが見える。 「貴女がニーナ・H・ファルコンさんですか?」 「はい」 降りてきた人間と身分確認を済ませる。そして男がニーナに近付いた。 「どうも、初めまして。『異端強者』テスター・ライトと申します。以後お見知りおきを」 テスターは握手を求めるように手を伸ばした。ニーナはその手を掴む。 「世界政府所属ロッパ王国軍のニーナ・H・ファルコン。今日はよろしくね」 ニーナはテスターが写真で見た雰囲気と違うと感じた。 典型的な優男では間違いないのだが、何かこう、隠している気がした。 そしてその隠しているものを暴いてはならない様な雰囲気だった。
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