誇れ、雷鳥

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* 「よぉ、ハル。気負ってねぇか?」 「ライ……」 本隊の一番後ろで控えていたハルカはいつの間にか戻っていたライに話しかけられた。 「遅かったじゃない。どうしたの?」 「ちょっとお花を摘みに」 「気持ち悪っ!」 鳥肌が立つ。 「まぁ、そう言うな。首尾は中々にいいな」 「ええ」 結果的にだが三人が『異端』だとはバレていない。負傷は多いがこの結果は良い部類だ。 「まさかグレイが相手の主力を倒すとは思ってなかったわ」 「惚れたか?」 「まさか。大怪我しないで帰ってきたんなら考えないでもなかったけど」 「厳しいな」 口ではキツいことを言っているがハルカは心配なのである。 二年間自分の側に居た存在。時にはぶつかりあったが、同じゴールを目指し続ける盟友。 そういう意味ではハルカはグレイをライやミナツよりも信頼している。 戦闘力な意味では二人に比べて大きな不安が残っていたが。
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