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「この後…どうするんだ…」
男は1人で呟きながら、悩んでいた。
……男の身長は俺と同じくらいの180cm前後に見え、スラッとした体格。何十万すると思われるスーツを着ていて、何十万もしそうな靴を履いていた。……明らかに誰が見ても金持ちのボンボンに見えた。
俺は洗濯物が入ったごみ袋を床に置いて
「蓋閉めて、乾燥機の右斜め上にあるここに200円入れて、赤のボタンを押せば動くから!」
と困っていた男に教えてあげた。
「え!?……あ…ありがとうご……ございます!?」
男は俺が教えた通りにした。
ブォーン
乾燥機が動き出した。
「あ…ありがとうございます!!」
男は俺の手を握って、とても感謝した。
「あぁ…」
俺は少し照れ臭かった。
「これで…彼女に怒られなくてすみます。ハハハ!!」
「…よかったな…」
「私はこのようなものを使うの初めてでして…」
男は右手で頭をかきながら言った。
「あそ!」
俺は軽く返事をして、男の隣の乾燥機の蓋を開けて、ごみ袋に入っている洗濯物を少し屈みながら乾燥機に入れ始めた。
「……あの…どれくらい…かかるのでしょうか?」
男は屈みながら、俺の後ろから言った。
「1時間!」
「え!?」
「1時間だよ!!1時間」
俺は大きな声で言った。
「ほ…本当ですか!?」
男は驚いていた。
「本当だ!壁に貼ってある紙を見てみろよ!!」
俺は紙が貼ってある壁を指さした。
男は俺が指さした方に紙を見に行った。
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