バイト

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平はコインランドリーの入口にいる俺と男を見ると、走って来た。 「おつかれっす!!」 平は頭をペコッと下げて言った。 「平!悪りぃな!」 「いえいえ!!暇でしたから…」 「さて…俺はバイトに行くわ!!平!あとは頼んだ!」 俺はそう言うと、自転車が停めてある駐輪所までいこうとした。 「待って下さい!」 男が俺に言った。 「ん?」 俺は後ろを振り向き男を見た。 「あの…私は…藤堂と言うものです!!あ…あなたは?」 藤堂は俺の名前を聞いてきた。 「小林!」 俺はそう言うと、駐輪所の方へ歩いていった。 「あ…ありがとうございます」 藤堂は俺の後ろ姿に頭を下げて礼を言った。 俺は右手を上げた。 ……その後、バイト先のCDショップに戻り、働いた。1時間後、また、俺は店の人に洗濯物をコインランドリーに取りに行ってくると言って、コインランドリーに行った。 コインランドリーに着いて、駐輪所に自転車を停めて、コインランドリーに入ると藤堂と平は居なかった。 俺はごみ袋をズボンの右ポケットから取り出し、乾燥機の蓋を開けた。そして、中から乾かした衣服や下着をごみ袋に入れた。 ごみ袋に乾かした衣服と下着を入れ終えると、コインランドリーを出て、ズボンのポケットからタバコとライターを出した。 そして… 雲1つない夜空を見上げながら、ももこのことを考えた。 ももこは今、なにしているのだろう? ももこはもう寝てるのか? そういえば最近、ももことご無沙汰だなぁ…。 この前、ももこは子供が欲しいって言ってたなぁ…。 こどもかぁ…。 俺はももことの幸せを思い描いていた。
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