第4話

1/9
177人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ

第4話

くちびるを落とされたやわらかい感覚が、おでこにはっきりと残っている。 寝ぼけているとはいえ、ソファの上で、僕は呆然だ。 岡野(熱い……) それに抱きすくめられてるせいか、ひどく熱を感じて、息があがってきた。 岡野「なっ、なにしてるんですか?」 ばんばんと背中を叩いて、僕は喜多嶋社長の腕から逃れようとバタつく。 喜多嶋「ん?あー、ヒロ……?」 ようやく目を覚ましたらしい社長が、腕をゆるめた。 岡野「わーっ!!」 あわてて、そこから逃れる。 あんまり急いで逃げたせいでバランスを崩し、床に尻もちをついてしまった。 喜多嶋「なにやってんだ?」 喜多嶋社長がベッドから立ちあがって僕を見下ろす。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!