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その日の夜??。
珍しく、喜多嶋さんが早くマンションに帰ってきてくれた。
それが、嬉しくて、手作りの料理を目いっぱい作って食べさせてあげる。
喜多嶋「あいかわらず、ヒロの手料理はうまいな。外食が嫌になる」
岡野「こうやって、食べさせてあげられるのも、あとわずかだから……」
なるべく悲しい顔を見せないように前向きな笑顔を見せた。
喜多嶋「……思い……出させるなよ……」
なぜか、今さら気付いたような顔をされる。
岡野(?)
喜多嶋「もう、引っ越しの用意は済んだのか?」
岡野「はい。家具つきだって言うから、あまり用意するものはないし……」
喜多嶋「なにか不都合なことがあったら、すぐに言え。責任者として、即改善する」
岡野「大丈夫です。ちゃんと、自分でやっていきます。僕だって、一人前の男なんです」
きりっとした表情をすると、喜多嶋さんが複雑なまなざしを向けて来る。
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